2014.10.03

【後編】横浜プリンスホテル跡地に2000人が訪れる新名所誕生!

※前編は▶こちら

マンションにタウンマネジメントが導入された理由

ブリリアシティ横浜磯子は、磯子のシンボルだった横浜プリンスホテル跡地に建てられ、敷地内には横浜市の歴史的建造物に認定されている、旧皇族のお屋敷だった貴賓館(きひんかん)も残されています。

Exif_JPEG_PICTURE建築工事が始まる前に行われた貴賓館公開イベントには約5000人の方が来場しました。

だから、周辺に住む方にとっては愛着のある場所。周辺住民の方からは「結婚式を挙げたのよ〜」とか「夏休みの定番はホテルのプールに行くだった!」など思い出話がたくさん。マンションのエレベーターや多目的スペース、緑地などが地域に開放されていることもこのマンションの特徴です。

通常、マンション内の施設は、住民から構成される「マンション管理組合」が管理しますが、マンション住民以外も利用するスペースや施設を適性に管理するためには、管理組合ではない組織が必要とされました。そこで「磯子タウンマネジメント倶楽部」がつくられたのです。

さらに、倶楽部が必要とされた背景には、既存の地域コミュニティが直面している課題もあります。

今までのコミュニティは、相互扶助による町内会や自治会によって作られてきました。例えば、清掃や募金活動、夏祭りやお花見。そうした活動に参加することで、地域の人たちは知り合いになり、つながっていきました。

しかし、今では町内会の名簿に名前を連ねていても、活動に参加する人が少なかったり、昔から住んでいる人や親世代は集まるけれど、新しく住み始めた人や若い人が参加しないといって、自治会の高齢化が進んでいます。

磯子図11

今までの自治の仕組みでは、地域コミュニティは維持できないという現状があるのです。

次ページ:既存の仕組みに変わるコミュニティのづくりの新しい方法とは?

そこで、新たな仕組みとして、磯子タウンマネジメント倶楽部が生まれました。「同じ地区に住んでいるから仲良くしましょう」ではなく、「参加したい!」「楽しそう!」という気持ちが生まれる活動やイベントを倶楽部が企画・実施。そうしたイベントに参加することで、住民が気軽に、楽しく、負担なく、地域の中でつながりを生み出していきます。磯子図22

例えば、地元フランス料理店のシェフによる料理教室や、ヨガ教室にリトミック教室、太極拳。月に約4回ほどのイベントが開催され、マンションの住民だけなく、周辺住民も参加できます。

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東日本大震災以降、駅から近いとか便利な施設がたくさんあるといったハード面だけでなく、ご近所さんの顔が見えるとかソフトな面から安心・安全に暮らしたい、と考える人が多くなりました。「良好なコミュニティがある」ということがマンションを売るための付加価値になると捉えるマンションデベロッパーも増えています。磯子図33

地域コミュニティは人々の安心・安全を生み、それはマンションの、まちのブランドとなります。地域には、コミュニティを育む新しい仕組みとヒトが必要だということが、ここ磯子で明らかになりつつあります。

 

 


 コラム−QUOLのしごと−

わたしたちQUOLは、磯子タウンマネジメント倶楽部の運営業務を受託しています。また、マンションの企画段階からプロジェクトに関わり、この仕組みの企画立案、イベントの開催場所となるスペースやマルシェ会場などのファシリティ(施設)の設計を行いました。

マンションのモデルルームでも、磯子タウンマネジメント倶楽部がマンションの魅力となるよう、プレイベントとして鳥の巣箱づくりワークショップや盆栽教室などを開催しました。

磯子K4