2017.10.02

幻の都・長岡京市に憩いの空間が生まれる

京都縦貫自動車道の整備により地域に開放された西代里山公園

京都縦貫自動車道は京都北部と南部をつなぐ道路として約36年前から着工され、2015年にようや全線が開通されました。自動車道の整備における掘削土砂を盛土して生まれたのが、西代(にしんだい)里山公園だそう。

京都南部に位置する長岡京市にある西代里山公園は知る人ぞ知る遊び場となっており、週末には親子を中心とした家族連れが多く、賑わっていました。

約2haもあるこの公園は2016年5月に開園し、きれいに整備された芝生も広がり、今後この広場を中心として様々なアクティビティが生まれることが楽しみです。

遊ぶだけではない多機能な空間設計

西代里山公園は様々な顔を持っており、注目にすべき機能が多く配置されています。芝生奥には小さな子どもも楽しめる遊具が設置された「遊び広場」、その横にはボールで遊ぶも良し、レジャーシートを敷いて親子でピクニックをするも良し、思いのままに寝そべり日向ぼっこをするも良しの「多目的広場」が広がる。

そこから北には、ホタルの生育に適した「せせらぎ広場」や「ホタル広場」があり、地元の子どもたちが農業を体験することのできる「農業体験農園」も用意されている。

さらに奥には、イベントを行うことを想定したイベント広場があり開園時にはこの広場一帯を使って約2,000人もの人が訪れ、賑わっていたそうです。

エリアマネジメント視点から見る西代里山公園とは

きれいな管理棟には環境都市としてまちづくりを推進するという環境都市宣言が掲示されていることもあり、防災にも配慮した機能を備えています。

管理棟の屋根には太陽光パネルが設置されており、災害時に電源を供給することが想定されていました。また、「イベント広場」には東屋が2つ用意されており、普段は休憩し談笑するスペースとして活用されていますが、災害時には仮設テントシェルターとして利用できる設計となっています。柱も備品を保管する倉庫として活用しているなど、余すところがないほど安心・安全を考慮した素晴らしい施設設計だと思います。

平城京から平安京へ遷都されるまでの空白の約10年間、日本の都として存在感を示した幻の都・長岡京。

地元から少し離れた場所にもエリアマネジメントを少し垣間見ることができ、京都がさらに好きになった瞬間でした。